武者修行-4 ~冒険の道へ行く、キッカケになった映画とは?

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当時出会った、ジャンカルロさん(右)と私です。チェルビーノの南壁をバックに記念撮影。
ここを出てオーストリアへ向かう途中に彼の自宅を尋ねました。 その後は、ゆくゆく交流が続き今では親友になっています。

 私は約1週間たって、やっとこの硬いアイスバーンで普通にターンができるようになりました。 エッジの使い方が、ポイントでした。これは柔らかい雪質の日本では、なかなか練習ができない雪質です。

 特に北海道では柔らかい雪のパウダースノーですから、こんな硬いアイスバーンはありえない雪質でした。

 切れるターンをしなければ、一瞬に流されてしまいます。
 徐々に慣れてきた頃、コース外の深雪エリアを滑りたくなり入って見ました。
 ドキドキしながら、緊張感を持って入りました。 かなり急な斜面で、斜度は40度を超えていました。

 数人のスキーヤーが入っていました。綺麗なシュプールの跡が付いています。その横を私も滑りました。 正面少し右には、マッターホルン(東壁)がそびえ立っている雄大で迫力のある景色です。

 滑り終えた後に込み上げて来る滑り終えた感と、目的をやり遂げた感があり、ポールを滑るタイムへの執着感とは全く違うものを感じていました。
 どちらかというと自由なスキーの中にも危険という未知の部分が多いスキーの魅力に、ハマリそうでした。

 それからはアイスバーンの練習とゲレンデの練習に飽きたら、コース外のパウダースキーを滑るようになっていました。

 ここチェルビニアでの2週間のトレーニングは、あっという間に過ぎ去ろうとしていました。私は、ここの場所が凄く気に入ってもう1週間だけ滞在を伸ばすことにしました。

 気取らない性格のイタリア人と美味しいイタ飯があるので飽きることはなかった。
 イタリアの風土そのものが、大好きになっていました。

 2週間を過ぎた頃、街にも慣れて来てディナーの後に散歩に出かけました。その時に、時間を持て余していました。ちょうどその時にスキー映画のポスターを目にしました。「スキー映画か?」と映画館の方に目が向きました。

 それも、何やら冒険スキーのドキュメント映画らしいことが大体理解できた。自分のスキー熱のテンションを上げるためにも見ようかと思い、映画館の入り口を目指して一直線に駆け込みました。

 その映画は、奇妙なトレーニングから始まった。いきなり雪のない岩場の斜面を滑り降りるシーンが映し出されました。 エッ!と私は思った。岩をスキーが、滑り降りているのです。

 そんなバカな?と思い見ていると、イタリア人の冒険スキーヤー・トニーバレッヂが滑り降りて来てインタビューに答えている。

 これは究極のトレーニングで、マッターホルンを滑るために必要だったと語っていた。

 それから挑んだのは、自分が毎日見ているモンテ・チェルビーノ(マッターホルン)の東壁4,000メートル付近の岩肌の棚にヘリコプターから降り立ったシーンである。見た目は断崖絶壁のような斜面でした。
 これは、クレイジースキーだと思いました。

 降り立ったバレッヂは、スキーを履きスタートを切った。
 50度はあるような斜面を、ジャンプターンで滑り降りて行くシーンは圧巻で息を飲みました。モノともせずに滑るバレッヂの姿は超人に見えた。
 この頃が「エクストリームスキー」最初の走りだと思います。

 滑り終えたトニー・バレッヂは、高々とスキーを掲げて成功を喜んでいるシーンが出て来て映画は終わった。もう~なにも言葉でないぐらい感動しました。とにかく、凄い!と思った。

 凄い本物の命を懸けるスキーヤーが、この世の中に存在するんだ! またこのような急斜面に挑む冒険スキーもあるんだと初めて知り得ました。

 ホテルに戻った私は、ビールをグイッと一気に飲んで興奮覚めやらぬ心を落ち着かせてから寝ました。

 次の日は、あのモンテチェルビーノをじっくりと見つめました。その時に、同じ人間だったら自分でも滑られるだろうーか? と思いました。

 どうせやるならあの頂上から滑りたいと、単純に思いました。しかしこの時には雲の上の夢でしかなく、現実的には考えられない思い付きだけの考えでした。

 私は、いつものアイスバーントレーニングから始めました。そして急斜面のあるパウダーバーンへ向かい昨日見た映画のようにジャンプターンの練習をして見ました。
 かなり映画に感化されていました。でも何か?得体の知れないエネルギーに楽しさを覚えました。

 旅は友達を作ると言います。
 私も長い滞在なので、多くの外国の友達を作ることができました。

 初めの友人は、スポーツ店に勤めていた日本人のMさん。もう数年間こちらで住んでいるという。 元は日本では、コックをやっていたと言う。(のちにMさんは、マッターホルンの冒険の時に料理人として、お手伝いをして頂きました。今は、残念ながら故人です。)

 次は、スキー場で声をかけられて出来たドイツ(当時は、西ドイツ)の友人です。彼はシュトゥットガルト(Stuttgart)から、車でここに来たという。
 一緒に滑り、ランチを食べたりして楽しい日々を過ごしました。別れる時には、ぜひ私の家に遊びに来て下さい! と招待を受けました。

 もう一人は、同じホテルに泊まったイタリア人のジャンカルロさんで彼とは、ゆくゆく互いに家を訪ねたりして友好を深めて日本にもスキー旅行に来てくれたりして、大変親しい友人になりました。現在でも、交流が続いています。
 彼は、ハリウッドで活躍する映画スター俳優の「シルベスターローン」にとても似ていました。


つづく~

P.S~和田プロHPにて、外国人BCスキーヤー向けの申込み英版案内が出来上がりました。
「かぐらと大雪山」に限って募集開始をスタート!


これでほぼ「スペシャル企画」以外は、全て出来上がりました。
3月中旬に計画されている「札幌春スペシャル」と「八甲田山」・「大雪山GWスペシャル」は、12月ぐらいまでには発表予定です。

来季は早めの募集をしていますので、皆様方も確実に参加日程を決める上で早めの予約をお勧め致します。
よろしくお願い申し上げます。




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