知られざるプロセス! 第10章 奇想天外の訓練 -2

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写真/岩斜面と垂直になり20メートルぐらいの断崖岩を、スキーを履いて下る訓練を何回も続ける。


 とにかくこの断崖絶壁を、スキーを履いて降りるのです。ロープが命です。 ロープから、もし外れたら終わる。

 慎重に登山家と共にロープを8カンに通して取り付ける。そしてスキーを降りようとしている岩に向けて、垂直に傾けてからスキーを一歩ずつ歩くように下へと降りて行くのです。

 この下降訓練を、何回も繰り返し行います。 慣れてくると、恐怖感も無くなりスルスルと意外と早く降りられるようになって来ました。面白い訓練では無いが、上手く出来るようになると俄然ヤル気が増した。

 この地味な訓練を、暇を見ては数日間通っていました。

 札幌からは割りと近くて行きやすいので、思い立ったらと言う感じでやっていました。その時にこの岩の下にはガレ場のような薄茶色の急な斜面の一部が見えました。もっと良く見たいということで、下へ降りて見ることにしました。

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写真/赤岩の道路から下界を見た景色です。真ん中の白いガレ場斜面が、冬に滑る急斜面です。右上には、ホテルが見えます。その左下の岬には、展望台があります。


 そこは、観光客も集まる展望台で「祝津パノラマ展望台」というところでした。

 じっくりと斜面を観察することにしました。そこから見る山方向は、異常に急な斜面が海から直ぐに迫り上がっているように見えます。

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写真/海と斜面のスペースが殆どない、白いガレ場が見えます。ここを、冬に滑る予定だ! 日本海が美しい〜。


 私は、ゾクッとしました。と同時に、良い訓練場が見つかったと嬉しさの気持が一杯になりました。自分が、異常なのか?変態なのか?? どちらにしても、可笑しい人

 正直なところ通常のスキー場のコースでは、訓練になりませんのでこの場所に出会えたことが、本当に嬉しかったのです。トレーニング探しも、大変です。

 マッターホルンを実際に滑ることを想像すると、角度が60度の斜面を滑ることになるのです。そんな斜度があるスキー場は皆無で、存在していません。しかし無いからと言って訓練しないと、マッターホルンに挑む自信は生まれません。黙ってはいられません。

 なんとか早く探して今冬には、訓練に入らなければ! という焦りもありながら、場所を探していました。それが偶然にも、岩の下降訓練で見つかったのです。これはまさに神のお告げ! 助け?だったのか

 赤岩海岸というところは、何ていうところだ!と思いました。

 私に取っては、冒険訓練の究極の場所になりそうでした。しかし訓練とは言え、大変な危険度も本物で、もしも落ちたら死という恐怖感も感じる場所で、まるで冒険の「虎の穴」のような地獄の秘密特訓場所です。

 吹雪のような毎日が続いていた札幌の真冬の1月中旬に赤岩に調査に行きましたが、雪はまだ斜面に付いていませんでした。赤茶色のガレ場が、剥き出しに見えました。

 また数日後に、また見に来ようと帰りました。

 1月の雪は軽すぎるのと風も強く急な斜面には、雪が付きにくい事が分かりました。 もう少し我慢して待てば訓練が出来るチャンスが、必ず訪れると思いました。

 2月中旬に再度調査に来てみました。斜面を見ると、真っ白になっていました。

冬の訓練チャンスが、やって来ました。

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写真/右側に白くなった奇岩とガレ場が見えます。左には、当時「展望閣」と言うホテルがありました。
冬には、そこのホテルに泊まり込みで合宿をしました。(ホテル後ろに見えるのが、赤岩という山です)

P.S〜次回(NO.3)は、いよいよ冬の赤岩に挑む!


つづく〜


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