第10章 奇想天外の訓練

 雪と強風が混じり合いながら、私の額に刺すように攻めて来る。 どこにも、隠れる場所は無い。 打ち寄せる白波を見ると、厳しさが一段と増したような気持ちになった。 ブーツにアイゼンを取り付けて38度の斜面を登って行くと、更に10度も増した47度の急斜面になった。 真正面の雪壁だけを見てここまで登って来た私は、ふっと振り返った。 そこで見えた…
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