第10章 「奇想天外の訓練」-4

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このようになるべく横幅が広い緩い斜面から始めました。これは、イメージ写真です。

 余談になりますが、その後においてこの体験を皆さんにもして頂きたいと実際にツアーを作って募集したのですが、誰一人も参加希望者はいませんでした。その後は門外不出のツアーになっています。一人ぐらいは来るかなあ?と思いましたが、残念ながら希望者は、いませんでした

  もう一つ変わった訓練としては、目を閉じて滑るスキー仙人訓練でした。

 初めはゴーグルを掛けて目をつぶって滑りましたが、不安になりどうしてもすぐに目を開けてしまうのです。これでは訓練にならないと思いゴーグルの中は、完全に見えないようにガムテープで貼り付けました。

 これで目を開けても、完全に見えない状態になります。

 滑る場所は、最初は広いオープンバーンで行います。でもそのゴーグルをすると恐怖に襲われます。感覚で滑るしかありません。 目を開けていると、つい気にしてしまい続けて滑れません。

 目を閉じると、風の音や足裏の感覚だけを頼りにすると少しだけ滑れるようになりました。

 これを短い距離で滑ることを繰り返すと、広い斜面では滑れるようになって行きました。最初は恐怖感に襲われてパニックになりかけて、ついゴーグルを取ってしまうことが何回もありました。

 それでも何回も滑るうちに、目を閉じて集中すると体の動きのリズムが取れるようになり、ターンが連続して行う事が出来ました。

 今度は少し障害物があるところなので、滑るとぶつかるのではないか?と気になってしまい、なかなか集中出来なくなりました。 

 少しレベルを上げた訓練ですが、恐怖感が半端なかったです。 恐怖との戦いでもありました。

 この訓練は、何の為の訓練か?

 恐怖を直面した時に、パニックを抑えて冷静になることを鍛える訓練でした。

 冷静な判断力を身に付ける為でした。きっとマッターホルンの時に、計り知れない恐怖を感じる時に生かされると思いました。

 こうして生まれた奇想天外のトレーニングを重ねて、いよいよマッターホルン周辺での氷河訓練に入った。

 挑戦まで、あと2年と迫った。やれることは、全てやろうと決意してスイスへと飛んだ。


P.S〜次回からは、知られざるプロセスの終章「究極の斜面へ」が、始まります。 


つづく〜




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