武者修行-3

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初海外スキートレーニング! は、真夏の8月末でした。 私はフランス「ティーニュ」からイタリアへと渡って、チェルビニアに着きました。 ここが凄く気に入って、約1ヶ月以上も滞在することになりました。写真/イタリア側から見るマッターホルンは、全く違う景色です(南壁)。髪はこの頃、アフロヘアーになっていました~

「知られざるプロセス!」の第6章パート3です。
本文は、以下です。

 ガイドは彼女のいる平らな所まで、あっという間に一気に降りて行った。そして私に合図を送って来た。
 平らなゴール地点までは、200メートルぐらいの急斜面だった。少し躊躇していたら、ガイドから再度急かすように合図を送って来た。「手を上げて、滑っていいぞ!」と大声で言った。私は、スタートをしない訳にもいかなくなった。

 よし! と気合を入れて勢いよくスタートした。
 最初はかなりの急な斜面が続いていたので、ジャンプターンで少し大きめの長いターンをしてリズムをとった。斜面の広さは最初は狭かったが、だんだん扇状に広がっていた。
 
 小さな回転から大きなビッグターンをして、一気に滑り降りてゴールイン! フランス人の彼女は、手を叩いて讃えてくれました。 ガイドも、さすがお前プロだなあー。 とお世辞なのか? まあー褒められて悪い気はしなかったので、素直に「ありがとうと」と言った。

 私としては結構衝撃的で、あのような急な斜面で冒険的なスキーを体験させられるとは思ってもみなかった。
 良い経験になりました。 また登って未知の斜面滑り降りるスキーに、すっかり魅了されていました。
 プロになってからはポールばかり滑っている自分としては、何と魅力的なスキーだろうと素直に感じました。

 ここティーニュでは、この1本のスキーで短い期間でしたが、素晴らしい価値のあるスキー体験をしました。翌日この地を後にすることになった。

 出発前の朝に、一緒に行ったフランス人の女性に別れの挨拶に行った。
 日本から少しだけ持って来たお土産を渡して、元気でね!と言ったら、キスを思いきりほっぺにしてくれました。フランス人の女性は、何と大胆なんだろうーと思いました。
 私は! と言うと、嬉しいのと恥ずかしい気持ちで、一気に顔が赤くなりました。 「バイバイ」と言い合い、別れを告げました。

 バスで山を降りて、ティーニュを後にしました。そして次の目的地、イタリアへ向かいました。

 バスや電車に乗り継いで途中の田舎町で泊まって2日間ぐらいかけて、やっと山岳の小さな街にやって来ました。
 ここは有名なイタリアの山岳スキーリゾートで標高2,000メートルにある村チェルビニア(CERVINIA)です。

 ここのスキー場のサマーシーズンは、氷河の上にあり一年中スキーが滑れるというところなのです。

 観光案内所を訪ねました。案内をする事務員でしょうか? 女性が、一人いました。
 スキーに来たのですが、どこかお安く泊まれるセットはありますか?と尋ねると、サマーシーズンだけやっている超お得なセットがあると言う。
 じっくり聞くことにした。説明は英語でした。大体は分かるのですが、あやふやなところもありメモ紙に書いてもらいました。

 それは、ホテルの宿泊・朝昼夕食の3食・リフトやゴンドラ・ロープウェイなど全てが乗り放題1週間セットなのです。観光事務所の女性は、一生懸命と探してくれました。私は、3週間のセットでお願いすることにしました。

 その結果ホテル「ローズ」と言う宿を、探してくれて料金も破格な価格でした。一発で決めました。
 親身になって探してくれた女性に、ありがとうと言ってそのホテルへ向かいました。

 少し古いホテルでしたが、大きなリゾートホテルで格式があるようでした。
すぐにチェックインをして部屋に行くと、一人ではもったいないぐらいの広さで昔作りの木が主体の部屋です。ここで長期滞在は、申し分ないと思いました。

 その夜には、早速にディナーに行きました。
 メニューを見てもさすがにイタリア語ですから、チンプンカンプンで分かりません。

 英語版のメニューもありますか? と英語で聞くと、無いので仕方がありません。
 適当にスパゲティを注文しました。なんとメニューには、スパゲティの種類が30種類ぐらい書いてあるのです。さすが本場です。

 こんな美味しい料理を毎日3食も食べられると思ったら、しっかりトレーニングをしなきゃと思った。

 こんな美味しい料理を食べると、自然とヤル気が湧いて来ました。明日から本格的なスキーとレニングだ!と思うと、気が入りました。

 翌朝、軽いパンとコーヒーで済ませて早速スキー場へ向かいました。

 スキー場左方向にはドーンと、そそり立っている「モンテ・チェルビーノ」(マッターホルンのことです。)が見えます。
 スイス側から見る姿とは、全く違う姿です。それは岩だらけで荒々しい山に見えます。
 イタリア側から見る南斜面は、マッターホルンとは全く違う形でした。

  チェルビニアの街には、全く雪はありません。
 スキーシーズンでは、この街まで滑るスキーコースが多数ありますが、オフシーズンの8月では雪は全く見当たりません。スキー場コースであろう岩肌と、土や芝生の斜面にリフトが掛かっていました。

 私は長いゴンドラと大きなロープウェイを乗り継いで、一気に3,451メートル「プラトー・ローザ」の終点駅へ向かいました。
 ロープウェイの中から見る景色は、今までに見たことがない雄大な光景です。感動と興奮で予想以上に、夢の世界へ来たみたいでした。

 プラトー・ローザに着くと、真っ白で信じられなかったです。
 そこは、氷河の上でした。ゴンドラやロープウェイに乗ってたったの30分ぐらいで、一気に雪の世界へ来ることが出来たのです。
 感動と驚きで、日本では考えられないスキー場です。

ロープウェイ駅終点から外に出ると、今度は多数のリフトが掛かっていました。リフトを乗り継いで更に上の方を目指して行きます。
 このスキー場は、巨大でスイス側のスキー場「ツェルマット」とも繋がっています。

 イタリア側からもスイス側のどちら側からも、行くことが可能です。つまり国境越えスキーイングが出来る世界でも珍しいスキー場でもありました。 但し、パスポートは必ず持って行かなければならないのです。

 私はリフトで行けるまでの終点まで、周りの景色を見ながら上へ上へと登って行きました。
 周りは雄大過ぎて、この大自然に気合負けしていました。

 このスキー場からは、シンボルのモンテ・チェルビーノ(マッターホルン)が何処からでも見えるのです。しかし見る角度で、全く違う山にも見えます。

 一番有名なのが、カレンダーやポスターなどに良く使われる三角形のピラミッドのような山の景色は、スイス側のツェルマット側から見る景色の写真が殆どです。

 私が一番興味を持ったのは氷河です。標高が3,700メートルぐらいでは、青々とした氷河の裂け目が見えました。それは、クレバスです。美しいのですが、不気味な割れ目でした。
 
 日本では見ることが無い氷河地帯です。その氷河の上にリフトを設置して、スキー場にしています。なんとスケールの大きなスキー場だろうーと思いました。

 私の想像を遥かに超えていました。私はここに、どのぐらいの期間滞在するのか?分からないけど、思う存分納得するまでスキーを追求しようという気持ちでした。

 上の雪質は、気温も低かったせいもありアイスバーン状態でした。キラキラと光る氷が見える状況で、いかにも硬そうです。
 最初にワンターンをすると、硬くてエッジングしてもターンが膨らんで下に大きく流されて行きます。

 まともにターンが出来ません。だんだん下へ滑り降りると、気温が上がり雪も少し柔らかくなりました。
 そうなると、いつものようなターンが出来るようになりました。

如何に硬いアイスバーンが、難しいか! でした。
 このアイスバーンを滑れるようにならなければ! と悔しい思いで何回も滑りましたが、納得する滑りができませんでした。

 初日は美しい景色に感動でしたが、滑りの方は強烈な洗礼を浴びた日でした。

 その青氷のアイスバーンを、猛スピードで滑る集団がいました。それはまだ小さい地元のジュニアスキーチームの面々です。ヨーロッパのスキーが強いのは、これだと思いました。

 こんな幼い時から、この硬いアイスバーンにポールを立ててタイムレースをしながら本気モードで練習をしているのです。
 この環境で鍛えているスキーレベルの奥深さを知りました。


つづく~


P.S~2020’スキーシーズンまで後6ヶ月間です。
12月の初滑りBCツアー企画の発表を「和田プロHP」でアップしました。


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写真:スキーヤー/Nakaさん。 ロケーション/札幌国際スキー場からの朝里岳BCエリア(撮影は、昨年12月)

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写真:スキーヤー/ダンプTさん。 ロケーション/キロロスキーリゾートBCエリア(撮影は、昨年12月)

これまでに、かぐらバックカントリーツアーと今回の初滑り札幌スペシャルが発表になりました。
次は「大雪山パウダーツアー2020’」が、近々に発表されます。

来シーズンまで残された6ヶ月間は、ぜひオフトレーニングをやりましょうー。 シーズンに入っても楽しめるように、週1回でも3回でもトライしてみましょう。 サンドスキートレーニングもありです。 何か?スポーツや登山・ジムトレなどを、何でもやっておいて下さいね!

今年12月の初滑り企画は、既に申し込みが出来るようになっています。
アドレスは、 http://www.wadapro.com です。

ご検討、どうぞよろしくお願い致します。
冒険スキーヤー和田好正


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